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電離則健診は省略できるか?(その1)

電離則のみから考えると、おおまかに言って、電離則健診の流れは図1のようなものになる。つまり、定期健診について考えてみると、「被ばく歴があるか?」という調査に対し、「ありません」であれば、そこで健診が終了するのである。また、例え被ばくしていても、5mSv/年以下であれば、ほとんどの場合、書類上の調査で終わって問題ない。

ただし、被ばく歴がある場合には、次回以降示す通達を参照して、詳細調査に問題がないかどうか判定する必要がある。

図1 放射線作業従事者健康診断の流れ
1stステップ 被ばく歴の調査
  無→定期健診終了
就業前健診→2ndステップ
  有→詳細調査
定期健診→詳細調査に問題なければ終了
就業前健診→2ndステップ
 
2ndステップ 血液検査(血算)
定期健診→必要に応じて3rdステップ
就業前健診→3rdステップ
 
3rdステップ 診察
白内障に関する眼の検査
皮膚の視診
終了

詳細については、次の表を参照してほしい。

電離則障防法
就業前定期就業前定期
被ばく歴の有無1st
調査
調査
(電離則)

問診
(障防法)
作業場所
作業内容
作業期間
線量×1×1
放射線障害の有無
自覚症状の有無○5○5
事業者からの線量提示
5m
Sv/年
以下
5m
Sv/年
血算WBC×3△4×62nd
検査
WBC百分率
RBC
Hb or Ht
眼の検査△2×3△4×6×63rd
診察
皮膚の検査×3△4×6

*電離則:電離放射線障害防止規則
*障防法:放射線障害防止法(施行規則)


○:必要
×1:不要 電離則第56条第5項による。電離則では、問診ではなく事業者から提示する。
△2:省略可 電離則第56条第2項による。業務の種類等に応じて省略可。
×3:不要 電離則第56条第4項による。医師が必要と認めるときは要。
△4:省略可 電離則第56条第3項による。医師が必要でないと認めるときは省略可。
○5:要 障防法に記載ないが、健診の意義から考えて要する。
×6:不要 障防法施行規則第22条第1項第六号による。医師が必要と認めるときは要。

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コメント

はじめまして
私は診療放射線技師です
為になるお話ありがとうございます。
電離則の健診についての質問です
被ばく歴の有無は業務以外の被ばく歴を指しているのでしょうか?
また、年間5mSv以下であれば、問診以外は省略できるとありますが、6ヶ月以内に1回行いますが、そのときの年間5mSvはどう換算すればよろしでしょうか?

投稿: NAK | 2012/05/10 07:18

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